アメリカのIT大手メタは、企業が顧客とやり取りするためのメッセージサービス「WhatsApp Business(ワッツアップ・ビジネス)」について、初期設定や管理をAIエージェントを通じて行えるようにしたと発表しました。
メタによりますと、これまで同サービスの導入には、開発者が複数のツールや管理画面を行き来する必要があり、手間がかかる課題がありました。今後は、開発者が好みのAIエージェントと対話形式で指示を出すだけで、必要な設定作業を完了できるということです。
これを可能にしたのは、「WhatsApp Business Tools MCP」と呼ばれる新たな仕組みです。これにより、「ChatGPT(チャットGPT)」や「Claude(クロード)」などのAIエージェントと、ワッツアップの企業向けプラットフォームを直接連携させることができるとしています。
メタはこれまでにも、広告管理などに向けた連携機能を提供してきましたが、今回の取り組みは、企業のワッツアップ導入をさらに後押しする狙いがあります。こうしたAIとの安全な連携機能は、ペイパルやグーグル、マイクロソフトなど、他の多くの大手IT企業でも導入が進んでいるということです。
今回の機能拡充により、AIエージェントは企業アカウントの作成や電話番号の追加と認証、クラウドAPIへのアクセス登録など、初期設定に関わる煩雑な作業を担うことになります。
さらに、企業側はメッセージの定型文(テンプレート)の作成や編集をAIに指示できるほか、メッセージのテスト送信や、支払い方法の確認などの監視作業もAIを通じて行えるとしています。
また、メタが提供する別の連携機能を使用することで、開発向け技術文書の検索や、エラーの解決なども支援できるとしており、同社はAIを活用して企業の業務効率化をさらに進める方針です。