台湾の半導体大手メディアテック(MediaTek)は、ノートPC向けの最上位半導体となる「Dimensity CX C10 Max」を新たに展開し、中国のレノボ(Lenovo)が今後発売する新型端末「Googlebook」に搭載される予定だと発表しました。
これまで発表された初期の「Googlebook」には、アメリカのインテル(Intel)やクアルコム(Qualcomm)の半導体が採用されていました。近年、クアルコムがPC向け半導体の展開を強化するなか、メディアテックも新たに対抗する方針です。同社はコンピューティング体験の向上を掲げた新ブランド「CX」シリーズを立ち上げ、PC市場への本格参入を目指すとしています。
今回発表された第1弾の「Dimensity CX C10 Max」は、台湾のTSMCの最先端である3ナノメートル製造技術を用いて開発されました。8つの高性能コアのみで構成されるCPU(中央演算処理装置)や、11コアのGPU(画像処理半導体)を備えています。さらに、AI(人工知能)の処理能力を高める専用のNPUを搭載しているということです。
メディアテックによりますと、この新しい半導体は電力効率に優れており、冷却用のファンを持たない薄型・軽量の端末でも、1日中バッテリーが持続する設計が可能になるとしています。また、AIの処理性能は55TOPS(1秒間に55兆回の演算能力)に達するほか、最新の通信規格である「Wi-Fi 7」などにも対応するということです。
メディアテックは、この新型半導体がレノボの次期「Googlebook」に搭載されることを明らかにしました。すでに発表されているインテル製の半導体を搭載した15インチのモデルとは異なり、現在開発中とみられるタブレット型の端末に採用される可能性が高いとみられています。
