アメリカのスタートアップ企業で、AIを活用したゲーム開発を手がける「Latitude(ラティチュード)」は、利用者が独自のロールプレイングゲーム(RPG)を制作できる新たなプラットフォーム「Voyage(ボヤージュ)」を発表しました。AIの支援により、自由度の高いゲームの世界を構築できるということです。
「Voyage」は、利用者がゲームデザイナーとなり、独自の世界を設計できるプラットフォームです。利用者が地域や都市、主要な任務、敵のキャラクターなどの設定を文章で入力すると、AIがそれを実現するためのプログラムを自動で生成する仕組みとなっています。能力値やレベルアップの仕組みなど、ゲームの基本規則も設定できるとしています。
プレイヤーはテキスト形式で行動を入力し、AIがその結果やキャラクターの反応を生成します。あらかじめ決められた台本がないため、敵と戦うだけでなく、対話を通じて問題を解決するなど、従来のゲームにはない多様な展開が可能になるということです。
このプラットフォームの中核となるのは、同社が5年をかけて開発した「World Engine」と呼ばれるシステムです。複数のAIを組み合わせることで、キャラクターが過去のやり取りを記憶し、プレイヤーの行動に応じて関係性が変化するなど、より現実的な反応を示すとしています。
ラティチュード社のニック・ウォルトンCEOは、「キャラクターは単に反応するだけでなく、独自の性格や背景を持っています。以前のサービスで明らかになった課題を解決し、より本格的なゲームの世界を実現しました」と述べています。
同社は今回、IT大手グーグルのAI投資ファンドとの提携も発表しました。自社の技術に加え、グーグルの画像生成AI「Gemini Flash」などを活用する方針です。また、大手ゲームプラットフォーム「Roblox」の元役員などが投資家として参加したことも明らかにしました。
「Voyage」は現在ベータ版のテストを行っており、年内に一般向けの公開を予定しています。基本料金は無料ですが、今後、行動回数の制限を解除するなどの追加機能を利用できる月額15ドル(約2300円)、30ドル(約4600円)、50ドル(約7700円)の有料プランを導入する方針です。
また、プラットフォーム上には一部成人向けのコンテンツも含まれるため、利用者の安全を守るための対策や、保護者による制限機能も導入しているということです。
