アメリカの電気自動車メーカー、リビアン(Rivian)は、イリノイ州にある主力工場が竜巻の直撃を受け、新型車両の製造施設の一部に被害が出たと発表しました。けが人はいないということです。
リビアンによりますと、週末にイリノイ州ノーマルにある工場が「EF-1」の勢力を持つ竜巻の直撃を受けました。従業員にけがはありませんでしたが、現在、被害の全容を確認しているということです。
被害を受けたのは「ビルディング2」と呼ばれる施設で、数週間後に本格的な展開が予定されている新型SUV「R2」の製造拠点となっています。リビアンはこの施設での操業を一時的に停止していますが、今週中には再開する見込みだとしています。
RJ・スカリンジ最高経営責任者(CEO)は従業員向けのメールで、安全確保の対応や復旧作業にあたるスタッフへの感謝を述べました。一方、インターネット上に共有された写真では、施設内部で屋根の大部分が崩落している様子が確認されています。
会社側によりますと、竜巻が直撃したのは工場の比較的新しい区画で、主に「R2」の部品搬入などの物流拠点として使用されていました。他の施設の操業は計画通りに続けられているということです。今回の操業停止が「R2」の市場投入の時期に影響を与えるかどうかは、明らかにされていません。
リビアンは、新型車「R2」の販売に会社の将来を懸けています。これまでの車両製造コストの削減に向けて多額の投資を行ってきましたが、現在も四半期ごとに赤字が続いています。会社側は、この赤字について「R2」の量産化を見据えたインフラ投資によるものだと説明しています。
リビアンは「R2」の販売を通じて収益の改善を図る方針です。年間数十万台の販売を目標に掲げており、今年末までには2万台から2万5000台の販売を見込んでいます。
現在、「R2」の生産は既存の車両とともにノーマル工場で行われていますが、ジョージア州アトランタ郊外でも新たな工場の建設が進められています。この新工場では「R2」に加えて、今年3月に発表された新型車「R3」の生産も行われ、2028年の稼働開始を予定しているということです。
