電気自動車メーカーのルシッドは、第2四半期に3,309台の車両を納車し、前期比6%増の販売記録を更新したと発表しました。
また、第2四半期には3,863台を生産し、前期の2,212台から約1,000台増産したということです。さらに、サウジアラビアに600台を出荷し、最終組立を行う予定としています。
これらの納車と生産の数字は、ルシッドが不安定なEV市場の中で一定の進展を維持していることを示しています。しかし、年間生産目標の2万台を達成するには、まだ大きな差があるということです。今年上半期には6,075台を生産しており、目標達成には約14,000台の追加生産が必要です。
この目標を達成するため、ルシッドは新型の全電動SUV「グラビティ」の生産を拡大する方針です。グラビティの生産は2024年12月に開始され、主に「従業員、家族、友人」に販売されてきました。
最近では一般消費者への販売が増えているものの、CEOのマーク・ウィンターホフ氏は6月のインタビューで「生産は期待より遅い」と述べています。この遅れの原因として、関税の圧力と品質へのこだわりを挙げています。
ウィンターホフ氏はグラビティへの顧客の関心を強調し、需要に問題がないことを示唆しています。4月の第1四半期の決算発表では、「供給チェーンのボトルネックがタイムラインに影響している」と述べ、重要なのは「正確に作ることであり、急いで出すことではない」と強調しました。
供給チェーンの問題は第2四半期に解決される見込みであり、2025年の生産計画を達成するための準備を進めているとしています。
ルシッドは納車と生産の結果について、特に「エア」と「グラビティ」モデルの内訳についてコメントを控えており、8月5日に発表される予定の次回決算報告で詳細を共有するとしています。
また、第2四半期の数字に新しい社用車プログラムやレンタルフリートへの販売が寄与したかどうかも明らかではありません。ルシッドは第1四半期に約300台を「レンタル会社」と呼ばれる先に販売したとされており、多くはリース会社に販売され、同社にリースバックされたとしています。