イギリスのデジタル銀行大手「レボリュート」が、将来の新規株式公開(IPO)において、企業の評価額として最大2000億ドル(約31兆円)を目指していることが明らかになりました。イギリスの有力紙、フィナンシャル・タイムズが投資家からの情報として報じました。
報道によりますと、レボリュートはIPOの際、時価総額で1500億ドル(約23兆2500億円)から2000億ドル(約31兆円)の規模を目標にしているということです。
同社は長年の審査を経て、今年3月にイギリスで正式な銀行免許を取得しました。直近の株式の二次売却では、企業の評価額が2024年の450億ドル(約6兆9750億円)から750億ドル(約11兆6250億円)に上昇しました。これにより、ヨーロッパで最も価値の高い未公開テクノロジー企業の1つとなっています。
一方、アメリカのブルームバーグ通信によりますと、レボリュートの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のニック・ストロンスキー氏は先週、IPOの時期について「少なくとも2年は先になる」と述べたということです。
また、調査会社ピッチブックとフィナンシャル・タイムズによりますと、同社は2026年後半に新たな株式の二次売却を計画しています。この売却での評価額は、1000億ドル(約15兆5000億円)を超えると見込まれています。
業績も拡大を続けています。ピッチブックによりますと、2025年11月までの累計資金調達額は58億9000万ドル(約9130億円)に上ります。2025年12月期の決算では、収益が前年の40億ドル(約6200億円)から60億ドル(約9300億円)に増加しました。純利益も前年の10億ドル(約1550億円)から17億ドル(約2635億円)へと伸びています。さらに、2025年末時点の個人顧客数は6830万人に達したということです。
なお、一連の報道についてレボリュートはコメントを控えています。
2015年に設立されたレボリュートは、多通貨口座や決済・送金サービスのほか、暗号資産や保険など幅広い金融サービスを提供しています。同社は国際的な事業拡大に多額の投資を行う戦略を掲げており、最近ではアメリカでも銀行免許を申請しました。
現在、イギリスやヨーロッパ連合(EU)で銀行免許を保有しているほか、日本やアメリカ、オーストラリア、シンガポールなどで事業を展開しています。さらに、昨年10月にはインドでサービスを開始したほか、今年はコロンビアでの事業開始を予定しています。メキシコでも銀行免許を取得するなど、世界規模でのサービス展開を加速させる方針です。
