アメリカの金融当局である商品先物取引委員会(CFTC)は、予測市場を運営する企業「カルシ(Kalshi)」に対するアリゾナ州の刑事訴訟の手続きを一時的に差し止める裁判所の命令を獲得したと発表しました。
アリゾナ州の司法長官はこれまで、カルシが州の許可を得ずに違法なギャンブル事業を運営しているとして、刑事告発を行っていました。ブルームバーグ通信によりますと、連邦裁判所がアリゾナ州による訴訟の進行を認めたわずか数日後に、今回の差し止め命令が出されたということです。
CFTCのマイケル・S・セリグ委員長は声明を出し、「連邦法を順守している企業に対して州の刑法を不当に用いることは、危険な前例となる」と指摘しました。そのうえで、「今回の裁判所の命令は、連邦法を回避するための脅迫的な手法は容認されないという明確なメッセージだ」としています。
CFTCは通常、5人の委員で構成されています。しかし、前委員長代行が暗号資産関連企業へ移籍して退任したことなどに伴い、昨年12月に就任したセリグ氏が現在、唯一の委員となっているということです。
CFTCは、連邦法に基づく規制の権限を維持する方針を示しています。アリゾナ州のほかにも、コネチカット州やイリノイ州で進められている同様の訴訟を阻止するため、法的手続きに踏み切ったとしています。
