アメリカのテクノロジーメディア「テッククランチ」は、2026年に開催する大規模イベント「Disrupt 2026」において、航空機や自動車などの物理世界で稼働するAI=人工知能の安全性に関する特別セッションを開催すると発表しました。失敗が許されない環境でのAI開発について、各分野の専門家が議論を交わすということです。
AIがチャットボットの枠を超え、航空機や自動車、ロボットなどの制御を担うようになると、システムの誤作動は重大な事故につながるおそれがあります。このため、自律型システムが実用化の段階に達したかをどのように判断するかが大きな課題となっています。
こうした中、テッククランチは、実世界におけるAIの安全性をテーマにしたセッションを実施する方針です。セッションには、防衛、自動運転、産業用ロボットの各分野から3人の専門家が登壇し、安全文化の構築やシステムの検証、規制への対応について議論します。
登壇者の1人である「シールドAI」のネイサン・マイケル最高技術責任者は、自律飛行ソフトウェア「ハイブマインド」の開発を主導しています。この技術は、アメリカ空軍の無人機プロジェクトにも採用されています。同社は今年3月、15億ドル(約2325億円)の資金調達を実施し、企業評価額は127億ドル(約1兆9685億円)に達したということです。
また、自動運転技術を開発する「ワービ(Waabi)」の創業者、ラケル・ウルタスン最高経営責任者も登壇します。同社は今年1月に10億ドル(約1550億円)を調達し、配車サービス大手のウーバーと提携して2万5000台以上の自動運転タクシーを展開する計画を明らかにしています。仮想環境での徹底したテストを通じて、無人運転の安全性をどのように担保するかが焦点となります。
さらに、大手自動車メーカー「ゼネラル・モーターズ」でロボティクス戦略を統括するミケル・テイラー氏も参加します。テイラー氏は、人とロボットが協調して働くための実用性や信頼性の重要性について、これまでの経験を踏まえて解説するとしています。
イベントは10月13日から15日にかけて、カリフォルニア州サンフランシスコで開催される予定です。主催者は、早期の参加登録に対して最大200ドル(約3万1000円)の割引を適用するとしています。
