アメリカ西海岸のサンフランシスコ近郊にある高級不動産の所有者が、物件の売却に際し、新興AI企業「アンスロピック(Anthropic)」の未公開株との交換を希望していると発表しました。
この物件は、カリフォルニア州サンフランシスコの北に位置するミルバレーにある、広さおよそ13エーカー(約5.2ヘクタール)の不動産です。所有者で投資銀行家のストーム・ダンカン氏が、ビジネス特化型SNSの「リンクトイン(LinkedIn)」に物件の専用ページを開設し、アンスロピック社の株式との交換を呼びかけています。
地元メディアの報道によりますと、ダンカン氏はこの異例の提案について「投資の分散化が目的だ」と説明しているということです。「将来におけるAIの重要性に対し、自身のAI関連への投資割合が低く、不動産に偏りすぎている」とする一方、アンスロピック社の若手社員などは「全く逆の資産状況にあるのではないか」と指摘しています。
ダンカン氏は、関心のある買い手に対し、電子メールで取引の詳細を協議するよう求めています。取引は非公開で行われ、買い手が保有する株式を直ちに売却する必要はないとしています。また、株式の売却が制限されるロックアップ期間中においても、買い手は交換した株式の価値上昇分の20%を引き続き保持できる仕組みにする方針です。
ダンカン氏は2019年にこの物件を475万ドル(約7億3600万円)で購入しました。現在は著名なベンチャーキャピタリストが居住しているということですが、具体的な氏名は明らかにされていません。
