アメリカのIT大手アップルは、世界100以上の国と地域で、有料のクラウドサービス「iCloud+」の利用者を対象に、動画配信サービス「Apple TV」とゲーム遊び放題サービス「Apple Arcade」を追加料金なしで提供する新たな取り組みを開始したと発表しました。
この取り組みは、価格に敏感な新興国や小規模な市場において、サービス部門の成長を促進する戦略の一環とみられています。これまで高額なセットプラン「Apple One」の普及を目指していましたが、今後はより安価な「iCloud+」にサービスを集約させる方針です。これにより、対象地域における自社コンテンツへのアクセスを大幅に増やす狙いがあるということです。なお、アメリカなどの主要市場は今回の対象に含まれていません。
対象となるのは、データ容量50ギガバイトの「iCloud+」プランの契約者です。参考として、アメリカにおける同プランの価格は月額0.99ドル(約150円)となっています。今月中をめどに順次、追加料金なしで自動的に各サービスが利用できるようになるということです。
また、一部の国では、「iCloud+」の特典として、広告なしのラジオ番組などを楽しめる新たなプラン「Apple Music Select」も提供されます。対象となる利用者は、割引価格で通常の「Apple Music」プランにアップグレードできるとしています。
アップルが提供する映像コンテンツは主に英語圏向けであり、今回対象となった国々向けの独自コンテンツは少ないのが現状です。そのため、より割安なプランを提供することで、自社サービスの利用拡大を図る方針です。
さらに、今回の取り組みに伴い、「Apple TV」のサービス提供地域は新たに59か国追加され、合計170か国に拡大したということです。
