アメリカのIT大手アップルは、スマートフォン「アイフォーン(iPhone)」向けに、衛星通信を活用した4つの新たな機能の開発を進めていることが分かりました。通信技術の自立化を進めるとともに、利用者の利便性や安全性の向上を図る方針です。
アップルの衛星通信分野における提携先であるグローバルスター社は、アメリカのIT大手アマゾンによって買収されました。これに伴い、アップルとアマゾンは現在協力関係にあり、近くアイフォーンに新たな衛星通信機能が追加されるとの見方が強まっています。
追加されると報じられている機能の1つ目は、衛星経由での5G通信です。現在のアイフォーンの衛星通信は通信速度が限られていますが、将来発表されるとみられる「iPhone 18 Pro」などの上位機種には、アップルが独自開発したモデムが搭載され、5G通信に対応するということです。これにより、通信速度が向上し、より円滑に衛星通信を利用できるようになるとされています。
2つ目は、地図アプリへの対応です。アメリカのメディア、ブルームバーグの報道によりますと、アップルが提供する地図アプリが、衛星通信経由で利用可能になる方向で開発が進められています。これにより、Wi-Fiや携帯電話回線がない環境でも地図情報を取得できるようになるということです。
3つ目は、メッセージアプリでの写真送信機能です。現在はテキストメッセージのみの対応となっていますが、写真の送信が可能になる見通しです。日常的な利用に加え、緊急時にけがの状況や現在地の画像を救助隊に送るなど、安全性の向上に寄与するとしています。
4つ目は、外部の開発者向けのシステム連携機能の提供です。アップルは外部のアプリ開発者向けに、衛星通信を利用するための「API」を開発しているということです。これにより、開発者が独自のアプリに衛星通信機能を組み込むことが可能になります。当初は緊急時の機能に限定される可能性がありますが、将来的には対応するサービスが拡大していくとみられています。
アップルは、独自の通信技術の強化を進めており、衛星通信機能の拡充を通じて、緊急時における利用者の安全確保や、通信環境の改善を目指す方針です。
