アメリカのIT大手アップルは、水曜日に開催したイベント「Surprise and Shine」において、「Apple Watch Series 12」および「Ultra 4」向けに、周囲の音声を認識して会議などのメモを作成する新機能を導入したと発表しました。
会社によりますと、「Siri Recap(シリ・リキャップ)」と呼ばれるこの新機能は、周囲の音声を常に聞き取り、会話の要点を自動で記録するということです。独自のAI技術である「Apple Intelligence」を活用し、会話のタイトルや要約、重要なポイントを自動生成します。記録された内容は、Siriのアプリを通じて確認できるとしています。
この機能は、ユーザーの好みに応じて「常にオンにする」「スケジュールを設定する」「完全にオフにする」といった設定が可能だということです。
今回のイベントでは、ほかにも音声に特化した機能が発表されました。楽曲を瞬時に識別する「Shazam」の機能が追加され、グーグルが提供する類似の楽曲認識機能に追いつく形となりました。また、サイレンやアラーム、ドアベル、赤ちゃんの泣き声などの大きな音を認識し、ユーザーに通知する機能も搭載されるということです。
さらに、「Live Rewind(ライブ・リワインド)」と呼ばれる機能も導入されました。これは、本体側面の「デジタルクラウン」を2回押すことで、直近15秒間の会話を振り返ることができる機能だとしています。
アップルはプライバシー保護の取り組みを強調しており、音声の録音データは保存されず、元の音声データにはアクセスできない仕組みになっているとしています。また、「Siri Recap」では発言者の特定は行われず、「Live Rewind」のデータも端末間で暗号化されるということです。
一方で、常に周囲の音を聞き取る機能であるため、要約の中に機密情報が含まれる可能性があり、プライバシーに関する懸念が生じる可能性も指摘されています。なお、この「Siri Recap」は、すでにApple Watch向けにアプリを提供している「Granola」や「Circleback」などの既存の議事録作成サービスと類似しているということです。
