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アップルのティム・クックCEOが退任へ 15年の軌跡と今後の経営戦略

AI要約複数の情報源を統合して作成しています

アメリカのIT大手アップルは、ティム・クックCEOが退任し、後任にジョン・ターナス氏が就任すると発表しました。クック氏は15年間の在任中に時価総額を4兆ドル規模へと引き上げ、サービス事業の拡大や独自半導体の導入を主導しました。

Image Credits:Wu Xiaoling/Xinhua / Getty Images

アメリカのIT大手アップルは、ティム・クックCEO(最高経営責任者)が退任し、後任にハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのジョン・ターナス氏が就任すると発表しました。クック氏は15年間にわたり経営トップを務め、同社を時価総額4兆ドル(約620兆円)規模の企業へと成長させました。

クック氏のCEO退任は9月1日付となるということです。1998年にアップルに入社したクック氏は、2011年に創業者のスティーブ・ジョブズ氏の後を継いでCEOに就任しました。

就任当時、3500億ドル(約54兆2500億円)弱だった同社の時価総額は、クック氏のリーダーシップのもとで10倍以上に拡大しました。2018年に1兆ドル(約155兆円)を突破したのち、2025年には4兆ドル(約620兆円)に達し、現在の時価総額は4兆100億ドル(約621兆5500億円)となっています。

2025年9月期の純利益は1120億ドル(約17兆3600億円)となり、2010年と比較して8倍に増加しました。新型コロナウイルスの世界的な大流行や、米中間の地政学的な緊張といった課題に直面しながらも、大幅な成長を遂げたとしています。かつて最高執行責任者としてグローバルな供給網の構築を主導したクック氏は、CEO就任後も中国市場での事業拡大を進め、世界で約200の直営店を新たに展開しました。

クック氏の在任中、アップルはiPhoneやMacを中心としたエコシステムを拡張し、ウェアラブル端末などの新たな分野を開拓しました。

2015年に発売された「Apple Watch」は、血中酸素濃度や心電図の測定機能を備えた健康管理デバイスへと進化しました。また、2016年にはワイヤレスイヤホン「AirPods」を発売し、市場に大きな変革をもたらしました。2024年には空間コンピューティング端末として「Apple Vision Pro」を投入しましたが、数千ドル(数十万円)という価格設定もあり、消費者への普及には課題を残しているということです。

製品だけでなく、サービス事業も強力な収益の柱に成長しました。2014年に開始した決済サービス「Apple Pay」は、現在世界で推計8億1800万人が利用しているとされています。さらに、音楽配信の「Apple Music」や動画配信の「Apple TV+」、ゲームの「Apple Arcade」などを次々と立ち上げました。

2025年9月期のサービス部門の売上高は1091億6000万ドル(約16兆9200億円)に上り、同社の総売上高4161億6000万ドル(約64兆5000億円)の重要な部分を占めるまでになっています。

技術の自立化に向けた取り組みとして、2020年からはパソコンの頭脳にあたる半導体をインテル製から自社設計の「Apple Silicon」へ移行させました。これにより、バッテリー駆動時間の延長や処理能力の向上を実現したとしています。

一方で、人工知能(AI)の分野では、2024年に独自のAI機能「Apple Intelligence」を発表したものの、音声アシスタント「Siri」の刷新が遅れるなど、課題も指摘されています。生成AIの開発競争において他社に後れを取るなか、次世代AIツールの基盤としてグーグルの「Gemini」を採用する方針を明らかにしています。

クック氏は昨年、トランプ大統領とともに、アメリカ国内に6000億ドル(約93兆円)を投資する計画を発表しました。この4年間の計画には、国内での雇用拡大や製造拠点の強化が含まれており、半導体や先端技術の国内サプライチェーンを強靱化する狙いがあるとしています。

また、2017年にはジョブズ氏の構想であった新本社「Apple Park」を完成させました。100%再生可能エネルギーで稼働するこの施設は、現在、同社の新製品発表の舞台となっています。

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