アメリカのIT大手アップルは、新型の「Apple Watch Series 12」および「Ultra 4」の発表に合わせて、独自のAIを活用して健康データを分析する新しい「ヘルスケア」アプリを導入したと発表しました。
新しいアプリには「インサイト」タブが追加され、最新の健康情報の要約や、一人ひとりに合わせたガイダンスが提供されるということです。また、心身の準備状態を示す「レディネススコア」や、「健康年齢」の算出機能も新たに搭載されています。
「健康年齢」は、最大酸素摂取量(VO2 max)や睡眠データ、血液中のバイオマーカーなどの指標を用いて、ユーザーの健康状態が実際の年齢と比べてどの程度であるかを示す機能だとしています。
さらに、「長寿(Longevity)」タブも新設されました。Apple WatchやiPhoneから得られるデータをもとに、睡眠、運動、心臓の健康などの観点から総合的に評価するということです。この機能には医療機関での検査結果も組み込むことができます。アップルは検査会社クエストと提携し、50項目のバイオマーカー検査を119ドル(約1万8400円)で提供する方針です。これにより、ユーザーは専門的な検査データを手軽に取得できるようになります。
アプリの改良には、独自のAI機能「Apple Intelligence」が活用されています。AIが健康データを詳細に分析することで、例えば「心肺機能を高めるために、朝のランニングにインターバルトレーニングを取り入れる」といった具体的な提案を行うということです。アップルは、フィットネスや心臓の健康管理といった分野で、より深い分析が可能になるとしています。
また、身体の動きを詳細に評価する機能も追加されました。高齢者や怪我から回復中のユーザーにとって有用な機能だとしています。評価中には、トレーナーが画面上で特定の動きを実演し、まるで専属のコーチがそばにいるかのようなサポートを受けられるということです。
新しいヘルスケアアプリは、今年後半にアメリカの英語環境から順次提供が開始される方針です。
