アメリカのIT大手アップルは、AI(人工知能)によって生成・加工された画像が氾濫するなか、自社のスマートフォン「iPhone」で撮影された画像の真正性を証明するための新たな機能を導入すると発表しました。
同社が水曜日に開催した発表イベント「Surprise and Shine」によりますと、新型モデルの「iPhone 18 Pro」向けに「Apple Reference Image」と呼ばれる新機能が追加されるということです。アップルは、「この機能は報道写真家やカメラマンにとって極めて重要だ」としています。
この機能は、写真が撮影された際、カメラのセンサーが署名付きのデータを同時に記録する仕組みです。その後、アップルのクラウドサービス「Private Cloud Compute」を通じて、写真アプリ上で「改ざん不可能な画像」として生成されるということです。この基準となる画像を他のバージョンの写真と比較することで、何らかの変更が加えられたかどうかを判断できるとしており、アップルはこれを「デジタルのネガフィルム」に例えています。
当面は純正の写真アプリでのみ確認可能ですが、今後は開発者向けにAPI(ソフトウェアの連携機能)を公開し、外部のアプリにも統合できるようにする方針です。また、画像がAIによって作成・加工されたものかを判別するための技術規格「SynthID」もサポートするとしています。
今回の発表では、カメラ機能に焦点を当てたハードウェアおよびソフトウェアの改良も複数明らかにされました。
アップルは、「iPhone 18 Pro」のカメラについて「ここ数年で最大の進化を遂げた」としています。特に注目されるのは、新たに搭載された4800万画素のメインカメラに採用された「可変絞り(可変アパチャー)」機能です。レンズに入る光の量を調整できるため、利用者は光量をより細かく制御でき、夜間の撮影などで特に威力を発揮するということです。
この技術を実現するため、人間の髪の毛よりも薄い特殊なポリマー複合材で作られた6枚のブレードや、動きを制御する新たなローター機構、専用設計のレンズなどを組み合わせたシステムを開発したとしています。
