アメリカの経済メディア「ブルームバーグ」は、アメリカのIT大手アップルでゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を担当するポール・ミード副社長が、同社を退社し、オープンAIのハードウェア開発チームへ移籍すると報じました。
ミード氏は、アップルが来年の市場投入を目指しているAI(人工知能)搭載のスマートグラスの開発も主導していたということです。高価格帯の「Vision Pro」は販売が伸び悩んでおり、アップルとしては、より低価格なスマートグラスを展開することで、競合するIT大手メタ(Meta)のウェアラブル端末に対抗する方針です。
今回の移籍の背景には、アップル社内の人事異動があるとされています。次期最高経営責任者(CEO)の候補と目されるジョン・ターナス氏がハードウェア技術チームの体制刷新を進めており、これによって一部の副社長が事実上の降格と受け止めたことが影響したとみられています。
一方、オープンAIは、アップルの元最高デザイン責任者であるジョニー・アイブ氏と共同で、新たなAIデバイスの開発を進めています。オープンAIのサム・アルトマンCEOは、この端末について「スマートフォンよりも穏やかで落ち着いたものになる」としています。ただ、昨秋の時点では、詳細な仕様の決定に難航しているとも報じられていました。
アメリカのITニュースサイト「テッククランチ」は、この件についてアップルとオープンAIの両社にコメントを求めているということです。
