アメリカのIT大手アップルは、新型スマートフォン「iPhone 18 Pro」および「iPhone 18 Pro Max」を発表しました。処理能力の向上やバッテリー駆動時間の延長に加え、新たに可変絞りレンズを搭載したカメラを採用し、専門用途に特化した「Pro」モデルとしての位置づけをさらに強化したということです。
前モデルの「iPhone 17 Pro」では、背面のカメラ部分と本体で異なる素材や色が用いられていましたが、今回のモデルでは、背面のガラスとアルミニウムの色を統一する新デザインが採用されました。
カラーバリエーションは、バーガンディ、グレイシャー(水色)、シルバー、ブラックの4色展開としています。特に新色のバーガンディは、光の当たり方によって赤と紫が混ざり合う色合いとなっており、ブラックは過去のモデルで最も深い黒色を実現しているということです。
本体の厚さや全体的なサイズは前モデルから据え置かれたものの、重量は増加しています。「iPhone 18 Pro」は211グラム、「iPhone 18 Pro Max」は249グラムとなりました。
専門家の検証によりますと、これはカメラ性能やバッテリー、冷却システムの向上を優先した結果とみられています。一方で、特に「Max」モデルについては、日常的に持ち運ぶスマートフォンの重さとしては限界に近づいているとの指摘も出ています。
画面上部の表示領域「ダイナミックアイランド」は、従来より約25%小型化されました。これは、顔認証システム「Face ID」用の赤外線カメラを画面の下に配置する新たな技術によって実現したということです。
この小型化に伴い、ソフトウェアの最適化も行われました。複数のアプリの動作状況をリアルタイムで表示する機能では、最大3つの情報を同時に表示できるようになったほか、詳細な情報を画面を長押しすることなく確認できるよう改善されています。
新型チップ「A20 Pro」の搭載により、処理能力と冷却性能が大幅に向上したとしています。メモリをチップの隣に配置する新たな設計技術を採用し、端末内部の熱を逃がす冷却部品にチップを直接接続させました。
アップルによりますと、この冷却部品の表面積は前モデルの3倍に拡大され、熱伝導率の高い新素材が使用されているということです。実際の性能テストでも、情報処理を担うCPUで最大27%、画像処理を担うGPUで最大45%の性能向上が確認されており、発熱による性能低下の課題が大きく改善されたと評価されています。
アップルは、「iPhone 18 Pro Max」について、iPhone史上最大のバッテリー駆動時間の向上を実現したと発表しました。連続動画再生時間は最大45時間に達するとしています。
また、今回から新たに「一般的な使用」を想定したバッテリー指標も導入されました。メッセージの送受信やSNSの閲覧、動画視聴などを組み合わせた日常的な使用において、1回の充電で1日半程度は十分に稼働することが確認されているということです。
最大の変更点として、4800万画素のメインカメラにiPhoneとして初めて「可変絞りレンズ」が搭載されました。6枚のブレードにより、絞り値をf/1.48からf/4.0の間で自動または手動で調整できる仕組みです。
これにより、暗い場所ではより多くの光を取り込んでノイズの少ない鮮明な撮影が可能になるほか、被写体と背景の両方にピントを合わせたい場面でも、光学的な調整によって自然な写真が撮影できるということです。
また、専門家向けには、絞り値やシャッタースピード、ホワイトバランスを手動で細かく設定できる機能も追加されており、より幅広い映像表現が可能になるとしています。
販売価格は、「iPhone 18 Pro」の256GBモデルが1,199ドル(約18万5800円)、「iPhone 18 Pro Max」の256GBモデルが1,299ドル(約20万1300円)からに設定されています。基本モデルの価格は前年から100ドル(約1万5500円)引き上げられました。
さらに、大容量モデルになるほど価格の上昇幅は大きくなります。1TBモデルは1,799ドル(約27万8800円)、新設された2TBモデルでは最大2,499ドル(約38万7300円)に達します。これは、基本モデルの価格上昇を抑えつつ、大容量を求める専門的なユーザーから収益を確保するアップルの販売戦略の表れとみられています。
アップルは、来月にも新たな折りたたみ式端末の発表を控えているとされていますが、「iPhone 18 Pro」シリーズにおいては、前モデルで確立した「高性能化」の路線をさらに推し進め、独自の技術開発によって市場での優位性を維持する方針を鮮明にしています。
