EU=ヨーロッパ連合の関連機関は、アメリカのIT大手アップルが、脳の活動を計測する先進的な技術を開発する企業「ソネラ(Sonera)」を買収したと発表しました。これは、巨大IT企業を規制するEUのデジタル市場法(DMA)に基づく情報の公開によって明らかになったものです。
ソネラは、磁気センサーを搭載した独自のチップ開発を手がける企業です。同社が2023年に公開した資料によりますと、人体から発せられる磁場を、体に負担をかけずに計測する新たな技術を開発しているということです。
この技術を活用することで、心拍数や体温を測るのと同じように、脳の活動を簡単に計測できるようになるとしています。神経活動による電流から生じる磁場を測定するため、センサーを直接肌に触れさせる必要がないということです。これにより、運動や健康状態、さらに思考や感情に関連するデータの取得が可能になるとしています。
アップルは通常、買収した企業に関する詳細を公表していません。しかし、今回の買収を通じて、同社が注力するウェアラブル端末(身に着ける情報端末)の分野において、人工知能(AI)と組み合わせた新たな機能の開発を進める方針だとみられています。
今後、筋肉や脳の活動データを活用した次世代の製品展開に、同社の技術がどのような影響を与えるか注目されます。
