アメリカのAI(人工知能)開発企業「アンスロピック」の年間換算収益が、歴史的なペースで急増していることが明らかになりました。アメリカの経済メディア、ブルームバーグは、直近の業績から算出した同社の年間換算収益が、今年7月末時点で650億ドル(約10兆750億円)を突破したと発表しました。
同社の収益は、昨年末時点では90億ドル(約1兆3950億円)、今年5月時点では470億ドル(約7兆2850億円)でした。今回の報道により、同社の成長がさらに加速していることが示された形です。なお、アンスロピックは現時点でコメントの求めに応じていません。
イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズによりますと、同社の投資家らは、今後も同様の成長ペースが続くと予想しているということです。2026年末には、収益が1000億ドル(約15兆5000億円)から1200億ドル(約18兆6000億円)に達する見通しだとしています。
一方、競合する「オープンAI」の収益も拡大しています。ブルームバーグが先週報じたところによりますと、オープンAIの収益は2025年末時点の200億ドル(約3兆1000億円)から倍増し、400億ドル(約6兆2000億円)に達したということです。両社で収益の算出方法が異なる可能性はありますが、投資家の間ではアンスロピックの成長率により高い関心が集まっているとしています。
両社はすでに、新規株式公開(IPO)に向けた非公開の申請手続きを行ったということです。アンスロピックはオープンAIに先立ち、早ければ今秋にも株式市場に上場する見通しだとしています。
フィナンシャル・タイムズによりますと、アンスロピックは上場時の企業価値として2兆ドル(約310兆円)以上を目指す方針です。これが実現した場合、過去最大規模の新規株式公開になるということです。
同社は今年5月下旬に650億ドル(約10兆750億円)の資金調達を実施しており、その際の企業価値は9650億ドル(約149兆5750億円)と評価されていました。
