アメリカのIT大手、オープンAIのサム・アルトマンCEOが、生成AIを活用した子育ての新たなアイデアをSNSに投稿したことが分かりました。これに対し、「直接会話すればよいのではないか」といった指摘が相次ぎ、波紋を広げています。
アルトマンCEOは、同社の新しいサービスである「ChatGPT Work」の活用例として、家族の予定や子供の興味をAIに学習させる方法を提案しました。毎朝の通学の車内で、子供のサッカーの試合や誕生日、ニュースなどについて語る音声番組をAIに自動生成させるというものです。
この投稿に対し、アニメーション制作者のアレックス・ハーシュ氏が「ただ子供と会話すればよいのではないか」と返信しました。この指摘は大きな共感を呼び、アルトマンCEOの投稿を大幅に上回る数の「いいね」や拡散を記録しているということです。
IT企業の経営トップが、人間の日常的な体験をAIで効率化できると主張するのは今回が初めてではありません。去年には、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが、通勤中に音声番組を直接聴くのをやめ、AIに内容を要約させていると明らかにしています。また、アルトマンCEO自身も過去のテレビ番組で、「ChatGPTなしで新生児の子育てをする状況は想像できない」と発言していました。
オープンAIは現在、親や家族向けのサービス開発を担う人材を募集しており、子育て世代の取り込みを強化する方針です。また、IT大手のメタも、AIを活用した読み聞かせアプリの試験運用を行っているということです。
一方で、AIの安全性には課題も残されています。オープンAIは保護者向けの安全機能を追加しているとしていますが、AIとのやり取りが利用者に悪影響を及ぼしたとして、遺族などから複数の訴訟を起こされています。同社は「機密性の高いやり取りにおいて、AIの応答を継続的に改善していく」としています。
