AI(人工知能)向け半導体の需要拡大に伴うメモリ価格の高騰を受け、韓国のサムスン電子が、モバイル部門で過去初となる赤字に転落する懸念を強めているとする報告書が発表されました。
スマートフォン市場では現在、RAM(一時記憶メモリ)などの部品価格が急騰しており、製造コストの上昇が深刻な課題となっています。今年3月には、サムスン電子がモバイル部門で内部的な経費削減を進めていることが報じられていました。同社のモバイル(MX)部門はこれまで常に黒字を維持してきたため、仮に営業赤字となれば過去に例のない事態となります。
韓国メディアの新たな報道によりますと、赤字転落の可能性はさらに高まっているということです。サムスン電子のモバイル部門のトップを務めるノ・テム社長は、「MX事業部が年間を通じて赤字となる可能性がある」との懸念を表明したとされています。これまで外部の予測にとどまっていた懸念が、経営トップから示されたことで、厳しい事業環境が浮き彫りになっています。
メモリやストレージの価格高騰は、スマートフォン市場全体に影響を及ぼしています。特に低価格帯のAndroid端末への打撃が大きく、業界内では端末価格の引き上げは「避けられない」状況だとしています。すでにモトローラやサムスン電子などのメーカーでは、一部の端末で価格を引き上げる動きが出ているということです。
