アメリカのIT系メディアなどが主催するスタートアップ企業のコンテスト「Road to TechCrunch Startup Battlefield 2026」の中央ユーラシア地域決勝が行われ、「Cerberus」などAI=人工知能を活用する3社が上位に選ばれ、世界大会への出場権を獲得したと発表しました。
今回の地域予選には、39か国から過去最多となる726社が応募しました。このうち84%がAI関連の製品を開発する企業だったということです。各国の予選を勝ち抜いた22社が地域決勝に進出し、8か国から集まった審査員の前で事業計画を発表しました。
上位3社に選ばれたのは、いずれもAIを活用したサービスを展開する企業です。 1位となったウズベキスタンの「Cerberus」は、企業のITシステムに潜む脆弱性を自動で検知するサイバーセキュリティ技術を開発しています。 2位のカザフスタンの「WeGlobal AI」は、学校の心理カウンセラー不足を補うため、学生の心の健康状態を把握し、進路指導を行うAIプラットフォームを提供しています。 3位の「LOOQ」は、屋外の看板広告を実際に見た人の数をカメラで計測する技術を開発しており、広告効果の可視化を目指しています。
中央ユーラシア各国は、IT産業の育成と技術の自立に向けた政策を推進しています。 ウズベキスタンのシェルマトフ・デジタル技術相は、「国内のスタートアップ環境は大きく変化しており、国際市場を見据えた技術開発が進んでいる」としています。 また、カザフスタンのマディエフ副首相兼AI・デジタル開発相は、「AIはカザフスタンのような国が世界で競争する機会を生み出している」と述べ、起業家の国際的なネットワーク構築を支援する方針を示しました。
上位3社は、地域の投資ファンドなどから総額10万ドル(約1550万円)の投資を受けます。内訳は、1位が5万ドル(約775万円)、2位が3万ドル(約465万円)、3位が2万ドル(約310万円)となっています。 さらに、アメリカのオープンAI社から、ファイナリスト22社に対して総額28万ドル(約4340万円)相当のシステム利用枠が提供されたということです。
上位3社は、2026年10月にアメリカのサンフランシスコで開催される世界大会「TechCrunch Disrupt 2026」に出場し、各国の有力企業と競い合うということです。
