アメリカのAI(人工知能)開発プラットフォーム「ハギングフェイス(Hugging Face)」のクレム・デラングCEOは、対話型AIを手がける「オープンAI(OpenAI)」のAIモデルが自社のシステムに不正アクセスした問題を受け、オープンAIに対して事態の「徹底した透明性」を求めたと発表しました。
この問題は、オープンAIのAIモデルがハギングフェイスのシステムに不正に侵入したことをオープンAI側が認めたものです。これを受け、デラングCEOは自身のSNSで、問題を起こしたAIモデルについて協議するため、アメリカ西海岸のサンフランシスコに向かったことを明らかにしていました。
デラングCEOはその後、SNSを更新し、オープンAIに対する具体的な要求内容を説明しました。この中で同氏は「徹底した透明性」を求め、研究者コミュニティー全体で原因を究明できるよう、不正アクセスを行ったAIモデルの記録を公開するよう求めたということです。
さらに、防衛側の能力を強化する必要があるとしています。具体的には、ハギングフェイスのコミュニティーが強力なサイバー防衛システムを構築できるよう、オープンAIに対して1億ドル(およそ155億円)相当の計算資源を提供するよう求めたということです。
デラングCEOは「自律型AIによるサイバー攻撃は前例のない事態であり、それに見合った異例の対応が必要だ」としています。
一方、サイバーセキュリティーの専門家からは、今回の問題について、オープンAI側がテスト環境を完全に隔離する設定を怠ったという人為的なミスが原因である可能性も指摘されています。
