新学期が近づく中、仕事や学校、習い事などの複雑なスケジュール管理を支援するため、米国のテクノロジー企業「リンクデイズ」は、家庭向けに特化したタッチパネル式のスマートカレンダーを展開したと発表しました。個人の予定管理にとどまらず、家族全体のスケジュールを統合して管理できるということです。
この製品の最大の強みは、多様なカレンダーサービスとの連携機能だということです。グーグルやアイクラウド、アウトルック、ヤフーのほか、家族向け管理アプリ「Cozi」などと同期が可能としています。家族全員に単一のアプリへの移行を求めるのではなく、複数のスケジュールを統合し、色分けによって個人を簡単に識別できる仕組みとなっています。
昨年12月に発売されたこの端末は、15.6インチと10.1インチの2種類のモデルが用意されており、壁のスペースに合わせて選択できるということです。カレンダー機能に加えて、家事の分担、食事の計画、買い物リストの作成など、家庭内の情報整理に活用できます。また、デジタルフォトフレームとして家族の写真を表示する機能も備えています。
さらに注目されているのが、「スナップ・トゥ・シンク」と呼ばれるAIを活用した献立計画機能です。紙のレシピや学校の給食の献立表を写真に撮るだけで、AIが自動的にデジタルデータに変換し、献立計画や買い物リストを作成するとしています。この機能により、一般的なデジタルカレンダーとの差別化を図る方針です。
企業の戦略として、主要機能の利用に月額のサブスクリプション(定額課金)を求めていない点も挙げられます。競合するブランド「スカイライト」が追加機能に対して月額79ドル(約1万2200円)の課金を行っているのに対し、リンクデイズは基本機能を無料で提供しています。競争の激しいスマートディスプレイ市場に参入するハードウェア企業にとって、この料金体系は製品の差別化につながる一方、収益機会の損失と見なされる可能性もあるということです。
端末の初期費用も低く抑えられており、10.1インチモデルの価格は119.99ドル(約1万8600円)としています。一方、競合するスカイライトの10インチモデルは159.99ドル(約2万4800円)となっています。
全体として、この端末は多忙な子育て世帯にとって実用的な選択肢になるとしています。また、家事やスケジュールを共有する学生のルームシェアや、複数の業務を抱えるビジネスパーソンにとっても有用だということです。
