アメリカのメディア大手「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」は、IT大手「アマゾン」が自社の幹部社員を不当に引き抜いたとして、契約侵害や不当競争などの疑いで提訴したことが明らかになりました。
アメリカのエンターテインメント専門メディアによりますと、訴状では、アマゾンがワーナーと契約を結んでいる複数の従業員を急いで引き抜こうとしていると主張しています。具体例として、最近アマゾンの映像制作部門「アマゾンMGMスタジオ」に移籍したマーケティング担当の幹部を挙げ、この幹部の雇用契約は2027年10月まで残っていたとしています。
ワーナー側は、「アマゾンはカリフォルニア州の法律をあからさまに無視している」と指摘しています。さらに、法的な責任を問われた場合にはアマゾン側が防衛し補償すると約束したうえで、従業員に契約違反をそそのかしていると強く非難しています。
また、2027年12月まで契約が残っていた別の幹部に対しても、同様の引き抜き工作を行ったとしています。なお、この幹部は最終的にワーナーに留まったということです。
現地メディアは、今回の訴訟をきっかけに、カリフォルニア州における有期雇用契約の法的拘束力をめぐる議論が再び活発になる可能性があると伝えています。
この訴訟について、アマゾン側はこれまでのところコメントを控えています。なお、ワーナーについては現在、同業のパラマウントによる買収手続きが少なくとも数か月間保留となっている状態です。
