アメリカのブルームバーグ通信は、IT大手アップルが発表する新型の腕時計型端末「アップルウォッチ」に、AI(人工知能)を活用した新機能が搭載される見通しだと報じました。マイクや位置情報などのセンサーから得たデータを基に、会話の内容を含めた1日の行動をAIが自動で要約するということです。
報道によりますと、この新機能は「アップルウォッチ シリーズ12」および「アップルウォッチ ウルトラ4」に搭載される方針です。音声データそのものは保存されず、機能の稼働時間を1日中とするか、特定の場所にいる時のみとするかを利用者が選択できるとしています。また、生成された要約データは、音声アシスタント「Siri」の新しいアプリ内に保存されるということです。
近年、他社からもAIを活用したウェアラブル端末が相次いで登場しています。個人の行動記録や記憶をサポートするアシスタント機能の開発が進んでおり、アップルとしても今回の新機能を通じて、この分野での競争力を高めるねらいがあるものとみられます。
この機能により、利用者は手動で記録を残す手間が省け、AIが自動的に記憶を代行する形になります。さらに、Siriの新たな文脈理解機能を活用することで、過去の行動について質問したり、関連する情報を引き出したりすることが可能になるとしています。
一方で、常に周囲の音を拾う端末に対しては、消費者からプライバシーへの懸念も指摘されています。これに対しアップルは、利用者が同意した場合のみ機能を開始する仕組みを採用する方針です。音声データや会話の文字起こしを保存しないことを徹底し、他社との違いとしてプライバシー保護の安全性を強調するものとみられます。
なお、この機能を利用するには、安全に音声データを処理できる新しい半導体を搭載した最新モデルが必要になるということです。
アップルは日本時間の今夜、新製品の発表イベントを開催する予定です。新型アップルウォッチのほか、折りたたみ式のスマートフォンや「iPhone 18 Pro」などの発表も控えており、その動向が注目されています。
