企業向け(B2B)のコンテンツクリエイターと企業をつなぐプラットフォームを運営するドイツのスタートアップ企業「Passionfroot(パッションフルーツ)」は、事業の米国拡大などに向け、新たな資金調達ラウンドで1,500万ドル(約23億2,500万円)を調達したと発表しました。
今回の資金調達は、アメリカの投資会社「インサイト・パートナーズ」が主導したということです。調達した資金をもとに、共同創業者でCEOを務めるジェン・ファン氏がニューヨークに拠点を移し、アメリカでの事業拡大に向けたオフィスを開設する方針です。また、ブラジルのサンパウロにもオフィスを新設し、現在15人の従業員体制を拡充するとしています。
インサイト・パートナーズの担当者は、「AI企業が認知度向上を目指す中、クリエイターの専門化が進んでおり、同社は非常に有利な立場にある」と評価しています。
ファンCEOは、AI(人工知能)の普及によってソフトウェア製品の開発が容易になる中、企業は自社ブランドの認知度を高めるためにクリエイターの活用に注力していると指摘しています。「AIによって市場に新しい製品があふれる中、企業の購買担当者は新たなツールを発見するために、ビジネス特化型のSNSや動画配信サイトなどのクリエイターのチャンネルを活用するようになっている」ということです。
同社によりますと、過去1年間で収益は13倍に増加し、デザインツールの「Figma(フィグマ)」などの企業を新たな顧客として迎え入れたということです。また、2024年の前回の資金調達以降、企業がマーケティング戦略に合ったクリエイターを探し、キャンペーンの作成や効果測定を行うことができるAI機能「Zest」の提供を開始しています。
同社のプラットフォームを通じて、過去1年半の間にクリエイターに対して少なくとも1,000万ドル(約15億5,000万円)が支払われたとしています。
今後は、企業のキャンペーンがAIによる検索結果や引用にどのような影響を与えているかを測定する機能の開発を進める方針です。さらに、クリエイター向けにも、収益化のヒントやコンテンツのアイデアを提案するAI機能を提供する計画だということです。
同社への今回の資金調達には既存の投資家も参加しており、これまでの累計資金調達額は2,100万ドル(約32億5,500万円)を超えたとしています。
