アメリカの栄養管理スタートアップ企業「ベリー・ストリート」は、減量目的での「GLP-1」受容体作動薬の需要拡大を背景に、インドの同業「ヘルシファイ」と合併したと発表しました。
合併に伴う財務的な詳細は明らかにされていません。アメリカの金融大手JPモルガンが今年発表した報告書によりますと、アメリカ国内でGLP-1を使用する人は、2030年までに3000万人を超える見通しだということです。
両社によりますと、新会社の共同最高経営責任者(CEO)には、ベリー・ストリート創業者のノア・コトローブ氏と、ヘルシファイ創業者のトゥシャール・バシシュト氏が就任するということです。事業展開にあたっては、アメリカ国内では「ベリー・ストリート」の名称を維持し、インドなどのその他の市場では「ヘルシファイ」のブランド名で事業を行う方針です。
ヘルシファイは、これまでに1億5000万ドル(約232億5000万円)以上の資金を調達しています。同社はアプリを通じて、AI(人工知能)と専門家によるフィットネスおよび栄養指導を提供しています。昨年にはアメリカでの事業を拡大したほか、インドでもGLP-1を活用したプログラムの提供を開始しました。これまでに4500万人以上の顧客にサービスを提供してきたとしています。
バシシュトCEOは声明で、「私たちの使命は、すべての人に専属の栄養士を提供することです。AIが大規模かつ生活を劇的に改善する成果をもたらすことを、10年かけて証明してきました」と述べています。さらに、「ベリー・ストリートとの合併により、アメリカ市場においてかつてない規模でこの約束を果たすための臨床基盤とインフラを得ることができます」としています。
一方、ベリー・ストリートは2000以上のクリニックと提携し、保険適用のGLP-1治療を提供しています。同社は昨年、5000万ドル(約77億5000万円)の資金調達を実施しました。また、AIを活用した栄養指導や食事記録のサービスも展開しており、アマゾンやウォルマートなどのプラットフォームと連携して、これまでに20万人以上にサービスを提供したということです。
ヘルシファイに出資する投資会社コースラ・ベンチャーズの創業者、ビノッド・コースラ氏は、「AIと全国規模の専門医ネットワークを組み合わせることで、両社は代謝疾患のケアを再定義するプラットフォームを構築しています。これにより、誰もが日常的な栄養指導や専門的なアドバイスを受けられるようになります」とコメントしています。
