企業の調達プロセスを自動化するためのプラットフォームを提供するLioは、アンドリーセン・ホロウィッツをはじめとする投資家から約3000万ドル(約46億5000万円)の資金を調達したと発表しました。今回の資金調達には、SVエンジェルスやハリー・ステビングス、Yコンビネーターも参加しており、これまでに調達した資金は合計で約3300万ドル(約51億1500万円)に上ります。
Lioの共同創業者であるウラジミール・カイル氏は、企業の調達プロセスがしばしばボトルネックとなることを経験してきました。カイル氏は、企業内での勤務経験や自らのスタートアップを立ち上げた際に、この問題に直面しました。LioはAIエージェントを活用した自動化プラットフォームを開発し、断片的なプロセスを効率化することを目指しています。
調達プロセスは企業の支出の中心にあり、原材料から専門サービスまで様々なものを購入します。各購入注文は、ERPソフトウェアの使用、契約管理システムの確認、サプライヤーデータベースの検索、コンプライアンスチェック、予算の照合、メールの確認など、多くの手順を必要とします。
カイル氏によると、現代の電子調達ソフトウェアを利用しても、多くの作業は手作業で行われているということです。企業は大規模な内部チームを構築するか、外部に業務を委託する必要があり、これは時間とコストがかかるプロセスです。このような課題に対し、LioはAIエージェントを活用して調達プロセスを完全に自動化する方針です。
LioのAIエージェントは、企業システムの上で文書を読み、サプライヤーを評価し、条件を交渉し、取引を完了することができます。これにより、以前は数週間かかっていたプロセスが数分で完了するということです。Lioはすでに多くの企業の調達業務を支援しており、あるグローバルメーカーでは、外部委託していた調達業務の75%を6か月以内に自動化することができたとしています。
Lioは、AIの力を借りて企業向けソフトウェアの運用を根本的に変える企業の一つです。カイル氏は、Lioの競合として、SAPアリバやオラクルなどの従来の調達ソフトウェアベンダー、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)プロバイダー、調達業務を支援するコンサルティング会社を挙げています。
カイル氏は、将来的には調達をバックオフィス業務から企業のパフォーマンスを向上させる強力な手段に変えることができると考えています。
