アメリカのIT大手アップル(Apple)は、独自のクレジットカード「Apple Card」のサービス開始から7年を迎えるにあたり、新たな機能や提携特典を拡充したと発表しました。また、カードの発行元となる提携金融機関の変更に向けた準備も進められているということです。
近く提供が見込まれるiOSの最新アップデートでは、「ウォレット」アプリに定期的な支払いを管理する新機能が追加されるとしています。画面右上のメニューから、Apple Cardで決済される予定のサブスクリプションなどの定期的な支払い一覧を確認できるようになります。支払い予定日や金額がリスト形式で表示されるほか、月間カレンダーでの確認も可能になるということです。
また、旅行者を対象とした新たな特典も追加されました。宿泊予約サイト大手の「Booking.com」と提携し、Apple Card利用者が1回の宿泊またはレンタカー利用を行うことで、同サイトの「Genius レベル2」のステータスを獲得できるとしています。これにより、対象となる宿泊施設やレンタカーでの10〜15%の割引、無料朝食、客室のアップグレードなどの特典が受けられるということです。さらに、Booking.comでの決済時には3%のキャッシュバック(Daily Cash)が付与されます。
レンタカー大手の「ハーツ(Hertz)」とも提携しており、Apple Cardでの予約時に限定特典が提供されるほか、同様に3%のキャッシュバックが付与されるとしています。
これまでApple Cardは、口座管理の主要な機能をiPhoneに依存している点が課題として指摘されていました。アップルはこうした声に対応し、新たに「Apple Card Savings(普通預金口座)」のウェブアクセス機能の提供を開始しました。これにより、利用者はウェブブラウザ上から直接、預金口座の確認や管理を行えるようになったということです。
一方、Apple Cardをめぐる今後の大きな動きとして、提携金融機関の移行が挙げられます。アップルは今年1月、現在の提携先であるゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)から、新たにJPモルガン・チェース(Chase)へ移行する方針を発表しました。
移行期間は「約24か月」とされており、今後1年半ほどの間に水面下で詳細な条件調整が進められる見通しです。アップルは、金融機関がチェースに変更された後も、Apple Cardの主要な機能やサービス内容に変更はないと説明しています。
