ブラジルのリオデジャネイロで開催されている人工知能(AI)分野で世界最大規模の国際会議「第14回表現学習国際会議(ICLR 2026)」において、アメリカのIT大手アップルは、最新の機械学習モデルや数十件に上る研究成果を披露したと発表しました。
「ICLR」は、機械学習の分野で最も権威のある国際会議の一つとされています。今年の会議は4月23日から27日にかけて開催され、アメリカ、中国、インド、ヨーロッパなど世界中からAIの専門家や研究者が集まりました。
会場にはアップルのほか、グーグル、マイクロソフト、メタ、アマゾンなどの欧米IT大手や、テンセント、ファーウェイなどの中国企業がスポンサーや出展企業として参加しました。また、金融業界からも多数の企業が参加し、最新技術の動向に高い関心が寄せられているということです。
アップルは会場に設けたブースで、2次元の画像から数秒で3次元(3D)空間を生成するオープンソースのAIモデル「SHARP」を展示しました。また、自社開発の半導体である「アップルシリコン」上で動作する機械学習フレームワーク「MLX」を用いた、大規模言語モデル(LLM)の推論技術も実演したとしています。
さらに、アップルはAI人材の獲得に向けた採用活動も積極的に展開しています。ブースにはタブレット端末が設置され、参加者がQRコードを読み取ることで、その場で機械学習関連の職種に応募できる仕組みを導入したということです。会場では他の多くの参加企業も同様に、AI人材の採用の場としてこの会議を活用しているとしています。
このほか、研究者らがポスター形式で論文を発表するエリアにおいて、アップルは数十件に上る研究成果を報告しました。また、大規模言語モデル向けの並列学習に関する研究や、事実の記憶を向上させる学習データの最適化に関する研究など、採択された論文に関するプレゼンテーションやワークショップも実施したということです。
アップルは今後もAI分野における技術開発と専門人材の確保を強化し、独自の技術基盤を確立していく方針です。
