アメリカのIT大手、アップルでAI=人工知能部門のトップを務め、今月退社したジョン・ジャナンドレア氏が、イギリスのAI関連のスタートアップ企業のアドバイザーに就任し、アメリカでの事業拡大を支援することが明らかになりました。
アメリカのメディアの報道によりますと、ジャナンドレア氏はイギリスのケンブリッジに拠点を置く科学AIスタートアップ「CuspAI」にパートタイムで参加するということです。同氏は、サンフランシスコ・ベイエリアでの新たなオフィス開設や、高度なAI技術を持つ人材の採用を主導する方針です。
ジャナンドレア氏はアップルで、独自のAI機能「Apple Intelligence」やロボット工学、音声アシスタント「Siri」などの開発を統括していましたが、今月退社していました。正式な役職名は未定ですが、今回の動きは退社後初めての業界復帰となります。
報道によりますと、同氏は「CuspAI」の専属ではなく、複数のAI関連のスタートアップ企業でコンサルティング業務を兼任するということです。こうした働き方が新たなフルタイムの役職に就くまでの一次的なものか、長期的な活動になるかは明らかになっていません。
ジャナンドレア氏はアップルに入社する前、グーグルで検索およびAI部門のトップを務めており、アップルへの移籍は当時大きな注目を集めました。
一方で、アップルはAI技術の自立を目指していましたが、同氏の在任中に開発競争で他社に遅れをとったと指摘されています。その結果、アップルは新たな「Siri」や今後の「Apple Intelligence」の機能において、グーグルなどの外部技術に依存する方針転換を余儀なくされたとみられています。
