アメリカのAIデータ管理大手「アレーション(Alation)」は、自社のシステムの一部で不正なアクセスがあり、サイバー攻撃を受けたことを確認したと発表しました。
アレーションは、企業が自然言語を用いてファイルやデータを検索できるソフトウェアを開発しています。近年はAI(人工知能)分野にも事業を拡大しており、複雑で膨大なデータを活用可能なコンテンツに変換するサービスを推進しています。同社によりますと、アメリカの有力企業トップ1000社のうち約半数を含む、世界500社以上の企業にサービスを提供しているということです。
一部メディアの取材に対し、会社側は広報担当者を通じて声明を出し、「システムの一つで不正な活動を伴う単発的な事象を確認した」と説明しています。現在、詳細な原因究明に向けて徹底した調査を行っており、適切な時期に追加情報を提供する方針です。
一方で、サイバー攻撃の具体的な手口や根本的な原因、影響を受けた顧客の数については明らかにしていません。また、顧客への通知の有無や、推奨される対策についても言及を控えています。
同社は今週火曜日にも、一部の顧客向けサービスに接続しにくくなる障害が発生したと報告していました。この障害は1時間以内に復旧したとしています。同社のシステムの大部分はアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上で運用されていますが、今回のサイバー攻撃によってデータが盗み出されたり、外部に流出したりしたかどうかは現時点では分かっていないということです。
顧客の機密情報や独自データを大量に保有するテクノロジー企業を狙ったサイバー攻撃は、近年増加傾向にあります。今月に入ってからも、ヨーロッパの物流大手「CEVAロジスティクス」への不正アクセスに端を発するデータの窃取が複数の企業から報告されているほか、金融機関や投資ファンドなどを標的とした攻撃も相次いで確認されているということです。
