アメリカのIT大手アルファベット傘下の自動運転開発企業「ウェイモ」は、ネバダ州ラスベガスで、一般向けに自動運転タクシーのサービスを開始したと発表しました。ネバダ州の交通当局から最終承認を得てから数週間での事業開始となります。
ウェイモによりますと、これまでに展開してきた他の14都市と同様に、段階的に利用者を招待する形式でサービスを提供するということです。当初は数十台の新型ミニバン車両を投入し、ラスベガス中心部の大通り(ストリップ)南部からボルダー・ジャンクションにかけてのエリアで運行します。
現在は招待コードをリクエストした人のみが利用できる仕組みですが、通常はサービス開始から1か月から2か月以内にすべての人が利用できるようになるとしています。今後、車両数やサービス提供エリアを順次拡大していく方針です。
ウェイモは現在、アメリカ国内やヨーロッパでの事業拡大を急ピッチで進めています。今月に入り、デンバーやサンディエゴなどでも招待制のサービスを開始しました。自動運転分野では、テスラやアマゾン傘下のズークスなどの競合他社が猛追しており、ウェイモとしては市場での優位性を確保するねらいがあるということです。
ラスベガスはウェイモにとって15番目の市場となります。同市を含むクラーク郡では、ネバダ州の交通当局がウェイモのほか、テスラやウーバーに対しても自動運転タクシーの商用運行を承認しています。
当局の許可によりますと、今後1年間でウェイモは最大1000台、テスラは最大5000台、ウーバーは提携企業を通じて最大1000台の自動運転車両を導入することが認められています。これらがすべて実現した場合、同郡内には最大7000台の自動運転タクシーが配備される計算になります。
ただし、各社がこの上限数に達する可能性は低いとみられています。ウェイモが現在保有する自動運転タクシーは、全米の展開都市を合わせても4000台余りにとどまっています。また、テスラの担当者も今年8月、来年の導入目標について「2500台程度に達すれば非常に満足だ」と述べています。
それでも、各社が事業を拡大することで、来年にはラスベガス市内で自動運転タクシーの普及が急速に進むと予想されています。
