アメリカのIT大手アルファベット傘下で自動運転開発を手がける「ウェイモ」は、テネシー州ナッシュビルにおいて、13歳以上の10代の若者が自動運転タクシーを利用できるようにすると発表しました。新たな利用者層を開拓し、事業の拡大を図るねらいがあるということです。
10代向けのアカウント提供は、昨年プログラムを開始したアリゾナ州フェニックスに続き、ナッシュビルが2都市目となります。ウェイモによりますと、今後数か月の間に、事業が成熟し地元の規制で認められている複数の都市において、同様のサービスを順次展開していく方針です。
ナッシュビルはウェイモにとって比較的新しい市場ですが、10代向けのサービス提供について地元指導者からの支持を得ているとしています。同市では2026年4月に約130平方キロメートルのエリアでサービスを開始しており、今月に入ってからは配車アプリ「リフト」を通じた利用も可能になっています。
ウェイモの利用実績は過去2年間で急増しており、新たな市場への急速な展開が主な要因だということです。有料での乗車回数は、2024年5月時点の週5万回から、今年初めには週50万回以上へと10倍に拡大したとしています。同じ期間に、ウェイモは12の都市で自動運転タクシーのサービスを開始しました。過去1か月間だけでも、デンバー、ラスベガス、サンディエゴ、タンパでサービスを立ち上げています。
今回の10代向けアカウントの導入は、通学や課外活動などの移動を保護者や公共交通機関に依存している若年層をターゲットにした、新たな成長戦略と位置づけられています。
利用にあたっては、アカウントを保護者と連携させる必要がありますが、一度有効化されれば、サービスエリア内のどこでも自動運転タクシーを呼ぶことができるということです。また、13歳から17歳までの友人を最大3人まで同乗させることが可能としています。なお、年齢確認の具体的な方法については明らかにされていません。
若者だけで乗車することへの懸念がある一方で、運転免許を取り立ての若者が運転する車に乗るよりも、自動運転タクシーを利用する方が安全だと考える保護者の需要を見込んでいるということです。
