オーストラリアの大手航空会社カンタス航空は、サイバー攻撃により少なくとも600万人の乗客の個人情報が流出したと発表しました。
同社によりますと、6月30日にサイバー犯罪者がカンタス航空のコールセンターを標的にし、システムから顧客の名前、メールアドレス、電話番号、生年月日、そして頻繁利用者番号を盗んだということです。
カンタス航空は、最近相次ぐ航空会社へのハッキング被害の中で最新の被害企業となりました。これらのハッキングは、大企業のネットワークに侵入する技術を持つハッカー集団「スキャッタード・スパイダー」によるものとされています。6月にはカナダのウエストジェット航空もデータ流出を経験し、報道によればスキャッタード・スパイダーに関連しているとされています。ハワイアン航空も先週、データ流出があったと発表しました。
グーグルのセキュリティ部門であるマンディアントは、水曜日にテッククランチに対し、カンタス航空のハッキングがスキャッタード・スパイダーと関連しているかどうかを判断するには「時期尚早」だと述べましたが、航空会社はソーシャルエンジニアリング攻撃に対して「高い警戒」を保つべきだと警告しています。