テスラは、2025年第2四半期の利益が電気自動車(EV)の販売減少と規制クレジットの減少により低下したと発表しました。第2四半期の売上高は225億ドル(約3兆4875億円)で、前年同期比12%減少したということです。サービス事業の収益は17%増加しましたが、全体の収益を補うには至りませんでした。
テスラの第2四半期の純利益は11億7000万ドル(約1813億5000万円)で、前年同期の14億ドル(約2170億円)から16%減少しました。営業利益は前年同期比42%減の9億2300万ドル(約1420億6500万円)でした。
テスラは、関税の変動や財政政策の変化による不透明な影響があるとしつつも、AIやロボット、関連サービスへの転換を進める方針です。第2四半期は、EVおよび再生可能エネルギー業界のリーダーからAIやロボティクスの分野でもリーダーになる転換点だとしています。
しかし、テスラの新たな事業はまだ自動車部門のような収益を生み出していません。規制クレジットの収入は4億3900万ドル(約680億4500万円)で、前年同期比50%減少しました。2025年予算調整法の施行により、ゼロエミッションのクレジット市場が縮小しつつあります。
テスラは第2四半期に38万4122台の車両を納入しましたが、前年同期比13.5%減少しました。第1四半期と比べると改善が見られましたが、販売の再構築には課題が残っています。
さらに、テスラはカリフォルニア州の自動車販売ライセンスに関する規制上の問題や、2019年の致命的な事故に関連する訴訟に直面しています。これらの問題が今後の販売戦略に影響を与える可能性があります。