テスラは、ネバダ州の車両局から新たな試験許可を取得し、自動運転技術を公道で試験する準備を進めていると発表しました。この試験許可は、テスラインフルエンサーのソーヤー・メリット氏によって最初に報告され、CEOのイーロン・マスク氏がオースティンを超えて新たな市場に進出する計画を明らかにしてから2か月後に与えられたものです。
マスク氏は7月23日の第2四半期の業績発表会で、「競合他社を大きく上回るサービスエリアの拡大を期待しており、1〜2週間以内に実現できることを望んでいます。ベイエリア、ネバダ、アリゾナ、フロリダなど、いくつかの地域で規制の許可を得て、全国の大部分で自動運転のライドハイリングを展開する予定です。年末までにアメリカの人口の半分に自動運転ライドハイリングが提供されることを目指しています」と述べています。
テスラは今夏初めにオースティンで運転手なしのModel Y SUVによる試乗を開始しました。このロボタクシーサービスには、テスラの従業員が前部座席に同乗する形で、南オースティンで始まりましたが、その後市内の他の地域にも拡大しています。
ネバダ州での自動運転技術の公道試験への参入は、カリフォルニア州と比べて比較的簡単です。テスラを含む企業は試験登録許可フォームを記入し、州の車両局がそれを審査・処理します。その後、試験のための適合証明書と、登録された各車両に赤いナンバープレートが発行されます。テスラはこの証明書を取得したということです。
ネバダ州の車両局の担当者は、TechCrunchのコメント要請に応じていません。新しい情報が得られ次第、記事を更新する予定です。
公道で自動運転車を試験する企業は、500万ドル(約77億円)の保険を維持していることを証明する必要があります。また、道路上での交通事故は10日以内に車両局に報告しなければなりません。
ネバダ州は自動運転車に対して友好的な規制環境を持ち、この分野の活動の中心地となっています。モーショナルとリフトはラスベガスの公道で長年試験を行い、ヌーロは州内に閉鎖された試験トラックを設置しました。
しかし、ラスベガスといえばその立方体のカスタムビルトロボタクシーで知られるZooxです。今週初めにZooxは、規制当局の許可を待たずに無料でロボタクシーサービスを一般に公開したと発表しました。
テスラが商業用ロボタクシー事業を運営するには、ネバダ州運輸局から自動運転車ネットワーク会社としての承認を得るなど、追加の手続きを行う必要があります。