アメリカのスタートアップ企業テロは、都市向けの小型電動トラック「MT1」の開発を目指し、約20億円(約31億円)の資金調達を行ったと発表しました。この資金調達は、デザイナーで共同創業者のイヴ・ベアール氏と、テスラ共同創業者でテロの取締役であるマーク・ターペニング氏が主導し、セールスフォースCEOのマーク・ベニオフ氏や、TO VC、E12ベンチャーズ、ネオといった初期段階のファンドからの出資も含まれています。
テロは、2022年に設立されて以来、小型電動トラックの開発に注力しており、都市部での利用を主なターゲットとしています。共同創業者でCEOのジェイソン・マークス氏は、都市中心部でのトラック需要に応えることを目指していると述べています。
テロは、年間約5,000台の生産を目指しており、契約製造によってこれを実現する方針です。目標は、可能な限り早期に単位利益を達成することにあります。この資金は、MT1の最終版の生産に向けた開発、米国の安全基準への適合、および衝突試験の完了に充てられる予定です。
MT1は、5人乗りのキャビンと1.5メートルの荷台を備えており、約563キロメートルの航続距離を目指しています。これにより、都市部での使用に適した車両としての魅力を高めることが期待されています。
テロは、効率的な資金運用と小規模なチームでの運営を重視しており、現在の社員数は約25人にとどめ、外部のコンサルタントや契約社員を活用する方針です。マークス氏は、シリコンバレーの精神に基づき、限られた資本とチームで大きな成果を上げることが重要であると述べています。
記事の訂正: マーク・ターペニング氏は、テロの共同創業者ではなく取締役であると訂正しました。