ドイツのスタートアップ企業Vayは、シンガポールのテクノロジー企業グラブから最大650億円(約410百万ドル)の投資を受けると発表しました。
Vayはリモートコントロール技術を用いたレンタカーサービスを提供しており、今回の投資には60億円(約60百万ドル)の現金が含まれています。この取引は規制当局の承認を得た後、年内に完了する予定です。
さらに、Vayは米国での事業拡大に向け、特定のマイルストーンを達成することで、追加で540億円(約350百万ドル)の投資を受ける可能性があるということです。これには、米国の都市カバー数や規制承認の取得、消費者収益の向上が含まれています。
Vayは現在、ラスベガスで事業を展開しており、2024年1月から運用を開始しました。ドイツではまだ商業的に展開されていませんが、最近になって規制の明確化が進んでいるとしています。
グラブは米国での事業展開を行っていませんが、Vayの成長を支援する方針です。また、グラブは自動運転技術の開発を進めるため、Vayの運転データを活用することを検討しているということです。
Vayのサービスは、車の所有を望まない消費者に向けたもので、ユーザーは車が届けられた後、自ら運転する必要がありますが、駐車場所を探す必要はありません。このハイブリッドなアプローチにより、Vayのサービスはライドシェアの約半分の価格で提供されるとしています。
また、Vayは東南アジアにおけるグラブとのシナジーを模索しており、技術の側面での協力が期待されています。Vayは商業およびB2Bサービスにも拡大しており、最終的には「グローバルなリモート運転プラットフォーム」を構築することを目指しています。
Crunchbaseによると、VayはこれまでにKinnevikやCoatueなどから約200億円(約131.8百万ドル)の資金を調達しており、グラブの投資は大きな後押しとなる見込みです。
