アメリカのAI研究スタートアップであるネオコグニションは、人間のように自律的に学習するAIエージェントの開発に向けて、シードラウンドで4000万ドル(約62億円)の資金調達を実施したと発表しました。
オハイオ州立大学の教授で、AIエージェントの研究室を率いるユ・スー氏が設立した同社は、現在のAIが抱える信頼性の課題を解決することを目指しています。スー氏によれば、現在のAIエージェントは多様な用途に対応できる一方で、指示通りに作業を完了できる確率は約50%にとどまり、一貫性に欠けるということです。
このため、ネオコグニションは、人間が新しい環境や職業に適応して専門知識を習得する過程を模倣し、自律的に学習して特定の分野の専門家となるAIシステムを開発する方針です。スー氏は、「エージェントが専門家として機能するためには、自律的に学習し、特定の環境におけるモデルを構築する必要がある」としています。特定の業務向けに設計された従来のエージェントとは異なり、あらゆる分野で自己学習し、専門化できる汎用性の高さが特徴だということです。
同社は開発したシステムを、主にソフトウェアサービスを提供する企業向けに販売する計画です。今回の資金調達は、投資会社の「カンビウム・キャピタル」と「ウォールデン・カタリスト・ベンチャーズ」が共同で主導しました。また、ソフトウェア分野に強みを持つ「ビスタ・エクイティ・パートナーズ」や、データブリックスの共同創業者であるイオン・ストイカ氏などの個人投資家も参加しています。スー氏は、ビスタ社からの出資について、同社が関与する多くの企業に対してAIを活用した製品の近代化を直接支援できるため、特に価値が高いとしています。
ネオコグニションは現在、約15人の従業員を抱えており、その大半が博士号を取得しているということです。
