ノルウェーの政府系ファンドが、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏に対する1兆ドル(約155兆円)の報酬案に反対票を投じたと発表しました。
このファンドは、ノルウェー銀行投資管理によって運営されており、テスラにおける持株比率は1.14%で、その価値は6月の中間報告によると約11.7億ドル(約1兆8155億円)ということです。
ファンドは声明で、「マスク氏の先見性による大きな価値創造を評価しつつも、報酬の総額、希薄化、重要人物リスクの緩和が欠如していることを懸念している」と述べています。また、「この件や他のテーマについて、テスラと建設的な対話を続ける方針です」としています。
ノルウェー政府系ファンドの反対が提案を否決するには十分でない可能性がありますが、これはテスラが株主を説得し、マスク氏に歴史上最大の企業業績報酬を与えるための長いキャンペーンにおける最新の障害となっています。ISSやグラス・ルイスといったアドバイザリーグループも、この報酬案に反対するよう推奨しています。
マスク氏は、この報酬案が金銭よりもむしろコントロールに関するものであると主張しています。CEOは最近の第3四半期の決算説明会でその点を強調し、報酬案が承認されなければテスラを去ると脅しているということです。
