AIエージェントを搭載したスプレッドシートを開発したパラダイムは、一般向けに製品を公開し、500万ドル(約78億円)の資金調達を発表しました。この資金は、同社の「非常に積極的な製品ロードマップ」の実行に充てられるということです。
パラダイムの創設者であるアンナ・モナコ氏は、AIエージェントの開発を長年行ってきました。彼女は、CRMデータをスプレッドシートに保存することが多くの人々に共通するパターンであると気づき、これを改善するために新しい製品を考案しました。
この結果、パラダイムは5,000以上のAIエージェントを搭載したスプレッドシートを開発しました。ユーザーは各列やセルに異なるプロンプトを設定でき、AIエージェントがインターネットをクロールして必要な情報を収集します。
パラダイムはAnthropic、OpenAI、GoogleのGeminiなどのAIモデルを使用しており、モデルの切り替えもサポートしています。同社は、ユーザーが最も高い推論結果を得られるように、そしてコストを抑えることができるように、複数のモデルを評価し続ける方針です。
2024年後半には小規模なクローズドベータを開始し、顧客のフィードバックを基に製品を改良してきました。パラダイムは、コンサルタントや営業職、金融業界のプロフェッショナルなど、幅広いユーザーを引き付けています。
競合他社の存在にもかかわらず、モナコ氏はパラダイムをAI搭載スプレッドシートとは考えておらず、新しいAI駆動のワークフローとして位置付けています。彼女は、「現在と未来の間での微妙なバランスを見つけることが重要だ」と述べています。