ニューヨーク市のフードカートは、様々な料理を提供することで知られていますが、その電力供給にはガス発電機が使われており、排気が問題となっていました。
この問題に対し、ブルックリンを拠点とするスタートアップ企業ポップウィールズが、自社のeバイク用バッテリーをフードカートに利用する実証実験を開始したと発表しました。この取り組みは、マンハッタンの30丁目とブロードウェイの角にある「La Chona Mexican」で始まっています。
ポップウィールズの共同創設者でCEOのデイビッド・ハマー氏は、「このプロジェクトは昨夏、試験的に始めたもので、eバイクバッテリーの新たな用途を探る試みです」と述べています。
ポップウィールズは現在、マンハッタンに30か所の充電キャビネットを設置しており、eバイクを利用する配達員にバッテリーを提供しています。これにより、同社は少数のバッテリーモデルで多くの顧客に対応できるようになっています。
同社の充電キャビネットは16個のバッテリーを収容可能で、充電中のバッテリー火災を迅速に消火できる設計です。この設計は、ニューヨーク市で問題となっていたeバイク火災を防ぐためのものでした。
ポップウィールズは昨年、230万ドル(約3億5700万円)の資金調達を行い、インフラの構築を進めています。これにより、都市規模での安全なバッテリー交換インフラを構築し、多くの人々に利用されることを目指しています。
フードカートは、発電機の燃料として1日約10ドル(約1550円)を費やしており、ポップウィールズのバッテリー利用はこれに匹敵するコストで提供できるといいます。
昨年のニューヨーク気候週間での小規模なイベントで、ポップウィールズはプロトタイプのアダプターを使用してフードカートにバッテリーを試験的に供給しました。その後、非営利団体ストリートベンダープロジェクトと協力し、プロジェクトを進めています。
先週、La Chonaでの実演では、初めて1日を通してフードカートにバッテリーが電力を供給しました。ハマー氏は、「多くのフードカートオーナーがこの静かな電力供給方法に興味を示している」と述べ、今夏からの本格的な展開を計画しているとしています。
