リビアンの創業者兼CEOであるRJスカリンジ氏が、来年のR2 SUVの発売を前に、社内再編の一環として新たな役割を担うことを発表しました。この再編には、600人以上の従業員の解雇が含まれています。
スカリンジ氏は木曜日に従業員に送ったメールで、同社のマーケティング責任者を暫定的に兼任することを明らかにしました。リビアンは、このポジションを初めて設けるため、適任者を探しているということです。メールによれば、リビアンの「マーケティング体験」チームの責任者と、クリエイティブスタジオのリーダーが直接スカリンジ氏に報告する体制になるとしています。
スカリンジ氏の直接の部下がどれほどいるのかは不明ですが、広報担当者はコメントを控えました。昨年、スカリンジ氏はポッドキャストで「多くの部下がいる」と述べていました。
今回の発表された解雇は、リビアンにとって今年3回目のものです。6月には製造チームから約140人の従業員が解雇され、9月には販売とサービス部門でも同規模の削減が行われました。これに先立ち、2024年初頭にはリビアンの全従業員の10%の削減が行われています。
スカリンジ氏は木曜日のメールで、リビアンの従業員に「困難な更新を共有する」と述べ、「R2の発売を控え、事業を利益を伴って拡大する必要があるため、チームの構造を調整するという非常に困難な決断を下した」としています。これにより、チームの規模が約4.5%縮小されることになります。
スカリンジ氏は、「運営環境の変化」により、政府のEV税額控除の喪失、トランプ政権による関税の引き上げ、米国におけるクリーンエネルギープロジェクトへの逆風に言及しながら、販売戦略の再考を迫られたと述べました。
スカリンジ氏がリビアンのマーケティングとクリエイティブ部門を率いることに加え、顧客体験の「合理化」も進める方針です。メールによれば、リビアンは「車両運営」チームをサービス部門と統合し、配達と「モバイル運営」を販売部門に移すとしています。
これらの構造的変更は、「購入体験を全体的に一貫した接点でシームレスにする」ことを目的としているということです。
