アメリカの電気自動車メーカー、リビアンは、竜巻による工場の被害を受けたものの、新型SUV「R2」の生産を開始したと発表しました。同社にとって経営の黒字化に向けた重要な車種であり、当初の計画通りに生産を進める方針です。
リビアンのRJ・スカリンジCEOは、アメリカのメディアのインタビューに対し、イリノイ州にある工場で「R2」の顧客向け車両の生産が始まったことを明らかにしました。
この工場は数日前に竜巻の直撃を受け、建物の屋根の一部が吹き飛ばされるなどの被害を受けていました。スカリンジCEOによりますと、工場の南側が被害を受けたため、資材の搬入方法や場所を変更するなどの対応に24時間体制で追われたということです。しかし、生産計画に変更はなく、展開の遅れは予想していないとしています。
「R2」の具体的な納車開始時期については言及されませんでしたが、会社側はこれまで、2026年前半までに納車を始める方針を示しています。
「R2」は、リビアンが初めて大衆市場向けに投入する戦略的な車種です。これまでのモデルよりも価格を抑えており、長年の赤字から脱却し、黒字化を達成するための重要な鍵を握るとしています。会社側は、2026年末までに2万台から2万5000台を納車する目標を掲げています。
一方で、販売価格については課題も残されています。リビアンは長年、約4万5000ドル(約698万円)という価格をアピールしてきましたが、今回発売される初期モデルは5万7990ドル(約899万円)からとなり、当初の想定を約1万3000ドル(約202万円)上回るということです。
今年末までには5万3990ドル(約837万円)のモデルが追加される予定ですが、5万ドル(約775万円)を下回るモデルの投入は2027年前半になる見通しです。さらに、当初想定されていた4万5000ドル(約698万円)のベースモデルが市場に投入されるのは、2027年後半になるということです。
