アメリカのバッテリーリサイクル大手「レッドウッド・マテリアルズ」は、成長するエネルギー貯蔵事業への注力に向けた組織再編の一環として、全従業員の約10%にあたるおよそ135人を削減したと発表しました。
同社は5か月前にも全従業員の5%を削減しています。一方で、3か月前には4億2500万ドル(約658億7500万円)の資金調達を完了しており、企業の評価額は60億ドル(約9300億円)を超えているということです。
アメリカでは、自動車メーカーが電気自動車(EV)への移行計画を見直す動きが出ており、バッテリー業界は厳しい経営環境に直面しています。今月には、同業の「アセンド・エレメンツ」が資金繰りの悪化を理由に連邦破産法第11条の適用を申請するなど、経営破綻や事業再編が相次いでいます。
こうした中、レッドウッド・マテリアルズのJB・ストローベルCEOは従業員向けのメッセージで、今回の人員削減は経営危機によるものではないと強調しました。「現在の会社は過去最も強固な状態にあり、材料事業は黒字化に向けて順調に進んでいる」としています。
また、同社はアメリカのバッテリーリサイクル市場で優位性を保ちながら、新たなエネルギー貯蔵事業においても大きな成長を遂げているということです。最近では、データセンター企業の「クルーソーAI」やEVメーカーの「リビアン」に対し、リサイクルバッテリーを提供する契約を結んだとしています。
ストローベルCEOは、会社の一部部門が今後の事業方針に対して過剰に拡大していたと説明しました。このため、技術部門や運営部門など複数の部署で人員削減を実施し、より小規模で集中した体制で重要なプロジェクトを推進する方針です。
会社側は、対象となる従業員に対して退職金や健康保険の支払い、再就職に向けた支援を提供するとしています。ストローベルCEOは「会社の構築に貢献してくれた従業員に感謝している」と述べ、世界で最も費用対効果の高い重要材料およびエネルギー貯蔵事業の構築を目指す考えを示しました。
