アメリカのオンラインゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」は、ゲームの開発者が企画から構築、テストまでを行う際、AI=人工知能が自律的に支援する新たな機能を導入したと発表しました。開発プロセス全体をサポートすることで、クリエイターの負担を軽減するねらいがあるということです。
同社によりますと、従来のAIツールは1回の指示で結果を出力するため、開発者の本来の意図を正確に反映できない課題がありました。このため、文章で指示を出す開発支援ツール「Roblox Assistant(ロブロックス・アシスタント)」を改良し、新たに「プランニングモード」を導入するとしています。
このモードでは、AIがゲームのプログラムやデータを分析したうえで、開発者に対して必要な質問を行い、対話を通じて具体的な作業計画を作成します。例えば、「キャラクターがコインを集める公園のミニゲームを作って」と指示すると、AIが「アニメ調か、リアルな描写か」といったデザインの方向性や、必要なアイテムの作成方法を尋ねてくるということです。
また、計画が固まったあとの構築作業を効率化するため、2つの新たなAIツールも発表しました。1つは、3Dの立体モデルをゲーム内に直接生成する機能で、開発の初期段階から高品質なモデルを配置できるようになります。もう1つは、AIが空間や物理的な関係を理解し、周囲の物体に合わせて大きさや配置を自動で調整する機能です。
Robloxのエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるニック・トルノウ氏は、「今回の機能導入により、アイデアから実際のゲームプレイを生み出すまでの障壁が下がり、開発のスピードが大幅に向上する」としています。
さらに、AIがテストプレイを自動で行い、操作の確認や不具合の特定、修正までを自律的に行う機能も備わっているということです。同社は今後、複数のAIが連携して複雑な作業を処理するシステムの開発を進めるほか、外部のAI開発ツールとの連携も強化していく方針です。
