元ファウンダーズファンドのベンチャーキャピタリスト(VC)であったサム・ブロンド氏が、新たなAI営業スタートアップ「モナコ」を立ち上げたと発表しました。ブロンド氏は、VC業務が自身に合わないと感じ、営業の現場に戻ることを決意したということです。
モナコは、ブロンド氏の兄であるブライアン・ブロンド氏と共同で設立されました。ブライアン氏は、元営業プロフェッショナルで、現在はヒューマンキャピタルのパートナーを務めています。また、アビシェク・ヴィシュワナタン氏(元アポロおよびクアトリクスのCPO)とマライ・デサイ氏(元クラリのSVPエンジニアリング)も共同創業者として参加しています。
モナコは、シードラウンドで1000万ドル(約155億円)、シリーズAラウンドで2500万ドル(約390億円)、合計3500万ドル(約540億円)を調達したとされています。これらのラウンドは、ファウンダーズファンドが主導し、ヒューマンキャピタルも参加しています。モナコは、AI営業プラットフォームを非公開ベータでテストしていましたが、今回の発表により一般公開ベータを開始しました。
モナコは、AIと人間の営業担当者を組み合わせた新しいアプローチを採用しています。AIネイティブの顧客関係管理(CRM)システムや、見込み客を見つけるためのデータベースを提供し、経験豊富な営業担当者がAIの作業を監督し指導するという方針です。これにより、AIが誤った判断をすることを防ぎ、実際の顧客との会議は人間が行うという仕組みです。
現在、モナコの主な競争相手はハブスポットで、若い企業にとって手頃な価格設定となっており、市場の大手であるセールスフォースに挑戦する方針です。ブロンド氏によれば、モナコの料金は固定料金で、現在はベータ版のため割引価格で提供されているということです。
ブロンド氏は、営業技術分野での新たな市場リーダーを目指しているとしています。「現在、市場をリードしているのはセールスフォースですが、次のプラットフォームシフトが新たな市場リーダーを生むでしょう」と述べています。
モナコは、約40人の従業員を抱え、オフィスには「スタートアップを救え」や「モナコで未来を築け」といった第二次世界大戦風のモチベーショナルポスターが掲げられています。AIが見込み客との会議を設定するたびに鳴るゴングも設置されているということです。
