インターネット上での権限管理の課題が浮上する中、イスラエル・アメリカのスタートアップ「Venice」が、新たな資金を得て業界の大手企業を置き換え始めたと発表しました。
Veniceは、設立から2年余りで、2023年12月に2000万ドル(約31億円)のシリーズA資金調達を完了したとしています。このラウンドはIVPが主導し、以前のシードラウンドを主導したIndex Venturesも参加しています。
Veniceは、クラウドベースとオンプレミスの両方の環境に対応する技術を開発しており、これは大規模な企業がレガシーシステムと最新のクラウドインフラを併用している現状に対応するための方針です。
創業者のロテム・ルーリー氏は、イスラエルのエリート情報部隊「8200部隊」での経験を持ち、その後マイクロソフトで製品マネージャーを務めました。彼女はまた、アクセス管理スタートアップ「Axis Security」で初の製品担当者として働き、同社は2022年にヒューレット・パッカード・エンタープライズに5億ドル(約775億円)で買収されました。
Veniceは、企業の複雑なIT環境に対応するため、深く包括的な技術を構築する方針です。特に、AIを活用した自動化により、導入期間を通常の6か月から2年かかるところを1週間半に短縮することが可能だとしています。
Veniceのプラットフォームは、オンプレミスサーバー、SaaSアプリケーション、クラウドインフラストラクチャ全体での特権アクセスを統合管理することを目指しています。
IVPのカック・ウィルヘルム氏は、AIエージェントの急速な普及が投資の重要な要因であると述べています。市場調査によれば、アイデンティティとアクセス管理への支出は2025年までに240億ドル(約3兆7200億円)を超えると予測されています。
Veniceのチームはイスラエルと北米に拠点を持ち、特にサイバーセキュリティ分野で女性の割合が高いことが特徴です。共同創業者のオール・ヴァクニン氏がCTOを務め、同社の投資家にはWizの共同創業者兼CEOアサフ・ラッポポート氏などが名を連ねています。
Veniceの2年間の先行とフォーチュン500企業での早期の成功が、資金力のある競合他社に対抗できるかどうかが今後の注目点です。
